遺書
ここで明言することはできないが、要約すると―
「そんなに死にたければ死ね」
と、とある人物に言われたのだ。
―やっぱりみんなそう思ってるんだ。俺なんて死んだ方がいいんだ
この時の俺は、そう思ってしまった。そして、決行を決意した―。
自殺を。
他に意図があったのだろうが、この時の俺はその意図に気づけるほど、正常な精神状態ではなかったのだ。とにかく、色々と限界だった。限界まで膨れ上がった風船が今にも割れてしまいそうな、そんな精神状態だった。そして、その言葉をきっかけにして、風船は、割れてしまった。
そして、現在に至る、というわけだ。
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