遺書
途中、母の実家に寄った。可能性として、ここにも連絡がいってる可能性はあったが、俺の中ではここには連絡はいってない、という確信があった。なぜなら、実の母に余計な心配をかけさせたくない、と母は思い、連絡はしないだろう、と俺は踏んでいたのだ。それに、俺は死ぬ前におばあちゃんの顔を一目見たかった。俺はおばあちゃんが大好きだった。駐車場に車を停め、母の実家へと入る。
「こんにちわ」
「おぉ、ゆうちゃん。どうしたんや」
「いや、近くに用事があったもんで寄ったんさ」
「そうか。まぁ入んな」
案の定、連絡はいってなかった。計算通りだった。俺が家に上がると、おばあちゃんと叔母の2人しかいなかった。2人の顔を見て、少し安堵している自分に気づく。やはりここはいつ来ても落ち着く。
「今日は仕事は休み?」
叔母が俺に問いかける。
「休み。ちょっと奈良の方まで行こうと思って」
「奈良!?なにしに行くん?」
「ちょっと行きたいとこがあってさ」
「事故には気を付けやなあかんに」
「うん。ありがとう」
帰り際、おばあちゃんがジュースを2本冷蔵庫から取り出し、俺に手渡した。
「これ、途中で飲みな」
「いいの?」
「うん、持ってき」
「ありがとう」
ジュースはキンキンに冷えていたけど、俺にはジュースが暖かく感じた。
「こんにちわ」
「おぉ、ゆうちゃん。どうしたんや」
「いや、近くに用事があったもんで寄ったんさ」
「そうか。まぁ入んな」
案の定、連絡はいってなかった。計算通りだった。俺が家に上がると、おばあちゃんと叔母の2人しかいなかった。2人の顔を見て、少し安堵している自分に気づく。やはりここはいつ来ても落ち着く。
「今日は仕事は休み?」
叔母が俺に問いかける。
「休み。ちょっと奈良の方まで行こうと思って」
「奈良!?なにしに行くん?」
「ちょっと行きたいとこがあってさ」
「事故には気を付けやなあかんに」
「うん。ありがとう」
帰り際、おばあちゃんがジュースを2本冷蔵庫から取り出し、俺に手渡した。
「これ、途中で飲みな」
「いいの?」
「うん、持ってき」
「ありがとう」
ジュースはキンキンに冷えていたけど、俺にはジュースが暖かく感じた。