あ、あ、あ愛してる
『毎朝続けて』
和音くんは部長にさらり言う。
「毎日、これを?」
『楽勝だろ。これくらいで根を上げてちゃ、全国大会には行けないな。放課後はオクターブから始めて、パート練習20分な。その後、3部合わせて。俺、授業終わったらレコーディングなんだ』
和音くんは平然としている。
『明日、昼休みに成果披露な』
すっかり和音くんペースだ。
「ダサAlice」なんてあだ名が信じられないほど、テキパキしている。
仁科副部長が「さすがLIBERTEのボーカルね」と深いため息を漏らした。
「有栖川和音、何者なの? ピアノ専攻でもないのにピアノの実技成績がピアノ専攻より上って、ショパンの木枯らしを練習時に毎回弾けってどういうこと?」
愛美は早朝練習を終え、しきりに首を傾げた。
和音くんは部長にさらり言う。
「毎日、これを?」
『楽勝だろ。これくらいで根を上げてちゃ、全国大会には行けないな。放課後はオクターブから始めて、パート練習20分な。その後、3部合わせて。俺、授業終わったらレコーディングなんだ』
和音くんは平然としている。
『明日、昼休みに成果披露な』
すっかり和音くんペースだ。
「ダサAlice」なんてあだ名が信じられないほど、テキパキしている。
仁科副部長が「さすがLIBERTEのボーカルね」と深いため息を漏らした。
「有栖川和音、何者なの? ピアノ専攻でもないのにピアノの実技成績がピアノ専攻より上って、ショパンの木枯らしを練習時に毎回弾けってどういうこと?」
愛美は早朝練習を終え、しきりに首を傾げた。