あ、あ、あ愛してる
「ダサAlice、無茶してたんだね。学校とLIBERTEだけでも忙しいのに、ピアノ伴奏まで引き受けて、よほど無理をしてたんだろうね」
しんみりと言う。
「あいつは……もともと体がひどく弱くて喘息持ちで、体育はいつも見学で、授業中もたびたび熱出したり、貧血で倒れて保健室で休んでるし。親からは体が弱すぎて会社を継がせられないと言われているそうだ」
「仁科先輩は和音くんのこと詳しいんですか?」
「ん? あいつとは中学からずっとクラスが一緒。1年の頃はイジメられて可哀相だった。手話や筆談で話そうとするのを無視されたり、吃音しながら話すのをからかわれたり、ダサAliceはその頃についた呼び名」
和音くんを「Alice」と呼んだ時の驚いたような、だけど明るい顔を思い出した。
しんみりと言う。
「あいつは……もともと体がひどく弱くて喘息持ちで、体育はいつも見学で、授業中もたびたび熱出したり、貧血で倒れて保健室で休んでるし。親からは体が弱すぎて会社を継がせられないと言われているそうだ」
「仁科先輩は和音くんのこと詳しいんですか?」
「ん? あいつとは中学からずっとクラスが一緒。1年の頃はイジメられて可哀相だった。手話や筆談で話そうとするのを無視されたり、吃音しながら話すのをからかわれたり、ダサAliceはその頃についた呼び名」
和音くんを「Alice」と呼んだ時の驚いたような、だけど明るい顔を思い出した。