あ、あ、あ愛してる
緊張で強張った愛美の横顔が心配で、和音くんから横浜大会の前日に貰った御守りを愛美の手に握らせた。
「これって、花音が有栖川さんにもらった……」
「ピアノ伴奏頑張って。和音くんの御守りなら必ず御加護はあると思う」
愛美はあたしの目を見て深く頷いた。
「愛美、全国大会に行こう」
――和音くんに全国大会であたしたちの歌、聴いてもらうんだ
思いは伝わっていると思った。
舞台裏口、扉下であたしたちの前の学校が歌い始めた時、再びメールが届いた。
TO:花音
FROM:拓斗
subject:全国大会の切符を
本文:
和音のケイタイからだ
和音の手術が今、始まった。
和音も戦っている。
花音、頑張れ。
全国大会の切符を掴め
涙が溢れた。
「どうした?」
仁科副部長があたしの顔を覗きこんだ。
「和音くんの手術が始まったって」
「そう、わたしたちも戦うぞ」
「これって、花音が有栖川さんにもらった……」
「ピアノ伴奏頑張って。和音くんの御守りなら必ず御加護はあると思う」
愛美はあたしの目を見て深く頷いた。
「愛美、全国大会に行こう」
――和音くんに全国大会であたしたちの歌、聴いてもらうんだ
思いは伝わっていると思った。
舞台裏口、扉下であたしたちの前の学校が歌い始めた時、再びメールが届いた。
TO:花音
FROM:拓斗
subject:全国大会の切符を
本文:
和音のケイタイからだ
和音の手術が今、始まった。
和音も戦っている。
花音、頑張れ。
全国大会の切符を掴め
涙が溢れた。
「どうした?」
仁科副部長があたしの顔を覗きこんだ。
「和音くんの手術が始まったって」
「そう、わたしたちも戦うぞ」