あ、あ、あ愛してる
空気がただ漏れる。
それでも懸命に花音たちの姿が舞台袖に引くまで呼び続けた。
花音たちが舞台袖に引くと、俺たちは会場を出た。
俺の体力を考え、結果発表までは残らず病院に帰ると言う。
歌い終えた花音たちとロビーで会った。
感動をどう伝えていいのか、思いをどう伝えていいのか言葉が浮かばない。
浮かんだのは「ROSE」の歌詞と曲だった。
俺は出ない声を絞り出し歌った。
ただひたすら、がむしゃらに声を振り絞る。
――出ろよ、俺の声。歌わせてくれよ
念じるように声を出そうとした。
ただ空気が漏れるだけの喉から、微かに嗄れた頼りない声が徐々に出始める。
掠れ掠れに聞こえる自分の声に苛立ちながら、微かに出た声に胸が詰まった。
――これが今の俺の精一杯だ。それでも歌いたい
花音に俺の声を聞いてほしいと思った。
それでも懸命に花音たちの姿が舞台袖に引くまで呼び続けた。
花音たちが舞台袖に引くと、俺たちは会場を出た。
俺の体力を考え、結果発表までは残らず病院に帰ると言う。
歌い終えた花音たちとロビーで会った。
感動をどう伝えていいのか、思いをどう伝えていいのか言葉が浮かばない。
浮かんだのは「ROSE」の歌詞と曲だった。
俺は出ない声を絞り出し歌った。
ただひたすら、がむしゃらに声を振り絞る。
――出ろよ、俺の声。歌わせてくれよ
念じるように声を出そうとした。
ただ空気が漏れるだけの喉から、微かに嗄れた頼りない声が徐々に出始める。
掠れ掠れに聞こえる自分の声に苛立ちながら、微かに出た声に胸が詰まった。
――これが今の俺の精一杯だ。それでも歌いたい
花音に俺の声を聞いてほしいと思った。