あ、あ、あ愛してる
「信じられない。ちゃんと喉を治して歌いたいんでしょ!? あたしは医者でもトレーナーでもない。甘えないでよ」
和音くんはハッとし手を止めて、あたしを見つめている。
「あたしが行かないでって言ったら、Aliceは留学しないの? 喉が治るかもしれないのに諦めちゃうの?」
甘い言葉を掛けたら、和音くんは留学しないと思った。
和音くんがニューヨークに留学してしまうのは、辛いけれど、喉を治すチャンスを逃してほしくないと思った。
「あたし、もう1度Aliceの歌が聞きたい。あたし、LIBERTEのボーカル和音ではないAliceなんて考えられない。歌えないAliceなんて……いらない」
違う、本当に言いたいのはこんな言葉ではないのに……でも、和音くんのチャンスを潰してはいけない、あたしは揺れる自分の気持ちを押し込める。
和音くんはハッとし手を止めて、あたしを見つめている。
「あたしが行かないでって言ったら、Aliceは留学しないの? 喉が治るかもしれないのに諦めちゃうの?」
甘い言葉を掛けたら、和音くんは留学しないと思った。
和音くんがニューヨークに留学してしまうのは、辛いけれど、喉を治すチャンスを逃してほしくないと思った。
「あたし、もう1度Aliceの歌が聞きたい。あたし、LIBERTEのボーカル和音ではないAliceなんて考えられない。歌えないAliceなんて……いらない」
違う、本当に言いたいのはこんな言葉ではないのに……でも、和音くんのチャンスを潰してはいけない、あたしは揺れる自分の気持ちを押し込める。