あ、あ、あ愛してる
コーラス部の副部長仁科がガッカリした顔で、俺を見る。
冷や汗がじわりと滲み呼吸が乱れ始め、パニックを起こしかけた俺を救ったのは、仁科の一言だった。
「有栖川、ねえ『ROSE』歌って」
サッと箒を差し出す。
俺は箒の柄を掴み、握り締めた。
歓声と野次とライブの熱狂的なファン並みの絶叫で、教室内が活気づく。
俺はクラスメイトを掻き分け、教卓の上に飛び乗った。
歓声が更に激しくなる中、箒をベースギターに見立て、鳴らす素振りをする。
悲鳴に似た女子の歓声を受け、俺は歌い始めた。
♪Some say love it is a river.
That drowns the tender reed.
Some say love it is a razor.
That leaves your soul to bleed……
余所のクラスの学生が廊下に溢れ、窓を開け身を乗り出し、教卓の上で歌う俺を観ながら声を張り上げている。
冷や汗がじわりと滲み呼吸が乱れ始め、パニックを起こしかけた俺を救ったのは、仁科の一言だった。
「有栖川、ねえ『ROSE』歌って」
サッと箒を差し出す。
俺は箒の柄を掴み、握り締めた。
歓声と野次とライブの熱狂的なファン並みの絶叫で、教室内が活気づく。
俺はクラスメイトを掻き分け、教卓の上に飛び乗った。
歓声が更に激しくなる中、箒をベースギターに見立て、鳴らす素振りをする。
悲鳴に似た女子の歓声を受け、俺は歌い始めた。
♪Some say love it is a river.
That drowns the tender reed.
Some say love it is a razor.
That leaves your soul to bleed……
余所のクラスの学生が廊下に溢れ、窓を開け身を乗り出し、教卓の上で歌う俺を観ながら声を張り上げている。