あ、あ、あ愛してる
「ROSE」を歌い終えた和音くんは一礼し、ヴァイオリンをケースに仕舞い、スタンドマイクを抱え、1歩前に出た。
客席をゆっくりと見回し、拳をギュッと握りしめる。
「き、きき今日は……」
和音くんが話し始めると、客席が動揺しざわめいた。
「ブ、ブログにこ、こく告知ししたと通り、は、は話したたいこ―――とがあ……あ―――ります」
和音くんがそこまで話すと拓斗が和音くんの横に付いた。
『すみません、ここから先は拓斗が手話を通訳します』
拓斗が和音くんの手話を声に出し伝える。
『今の喋りで気付いたと思う。俺は吃音が酷くて、まともに喋ることができません。綿貫和音は『喋らないキャラ』を貫こうと思ってたけれど、隠してるのがずっと苦しかった。デビュー以来、俺はずっとたくさんの人を騙してた……ごめん、すみませんでした』
ざわついていた客席が静まり返る。
客席をゆっくりと見回し、拳をギュッと握りしめる。
「き、きき今日は……」
和音くんが話し始めると、客席が動揺しざわめいた。
「ブ、ブログにこ、こく告知ししたと通り、は、は話したたいこ―――とがあ……あ―――ります」
和音くんがそこまで話すと拓斗が和音くんの横に付いた。
『すみません、ここから先は拓斗が手話を通訳します』
拓斗が和音くんの手話を声に出し伝える。
『今の喋りで気付いたと思う。俺は吃音が酷くて、まともに喋ることができません。綿貫和音は『喋らないキャラ』を貫こうと思ってたけれど、隠してるのがずっと苦しかった。デビュー以来、俺はずっとたくさんの人を騙してた……ごめん、すみませんでした』
ざわついていた客席が静まり返る。