色んな痛みを乗り越えて。
「別にいいけどさ…あ、飲み物何が良い?」
「お気遣いなく…」
「そんなこと言わないで!その様子だと、急いできてくれたんでしょ?」
「まあ…じゃあ、麦茶で」
「りょーかい!」
遥ちゃんは、走って台所へ向かった。
危なっかしいよなあ…この兄弟。
遥ちゃんは運動神経良いんだろうけど、すでにさっき転びそうになってたし。
頭とかぶつけないか心配。
薫、みたいに。
…ほんとに薫は大丈夫なのだろうか。