色んな痛みを乗り越えて。
しばらくたつと遥ちゃんは、麦茶が入ったコップを持ちながら、台所から戻ってきた。
「はい、どーぞ!」
キンキンに冷えているそれを目の前に出される。
「ありがと~」
走ってきたこともあって一気に飲み干す。
冷たくておいしい…
「あー!!生き返る」
「麗ちゃんおじさんみたい」
ぶはっと吹き出す遥ちゃん。
その反応にちょっとイラっときた。
私高校生なんだけど…
まぁ、楽しそうだしいっか。