真夜中のアリス

もしかしたら、また開ければまたウサギに会えるんじゃないだろうか。
そんな淡い期待を持ってあの時と同じように勢いよく蓋を持ち上げて覗きこむ。

「…何も起きない…」

腰を曲げて上体をダストシュートに入れ込むがそこに入る事もなければ、底もちゃんと確認出来る。
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