真夜中のアリス

やはりあの時と同じものではないのだろうか。そう諦めて蓋を閉じようと動かす。
するとまたもや、あの時と同じような力強い引力があたしの身体を引っ張る。そしてまたもやそのまま、中に転がりこむように転落した。

「な、何よこれー!!さっきまで底あったじゃんかー!!」

こんな、不思議の世界で穴のようなものに2度も転落したのはあたしが初めてじゃないだろうか。
そして、またもやあたしは転落したまま気絶をしてしまったらしく、落下は記憶に残されないまま、また新しい場所に辿り着いたみたいだ。
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