真夜中のアリス
白ウサギは持続して、つんつんと鼻先で足を突っついて存在表明。
そんなウサギの姿とともに転がっていたのは赤いキャップの瓶。
それを飲んだ事で小さくなってしまったのだから、もしかしなくとも元の大きさに戻ることが出来るだろう。
冷静さを取り戻した理性は働き、直ぐ様瓶を手に取り、残りの中身を全て飲み干す。
変わらずお酢の味が口内に広がり嫌悪感満載なものであったが。すると、魔法にかかったようにみるみるうちに身体は小さく縮んでいってさ白ウサギと同じくらいの大きさにまで小さくなっていった。
「戻ったー…っとととと!?」
同時にぽちゃんと、すぐ側にあった自分で作り上げた大きな涙の池に転落。
どうやら直立の体勢のバランスが保てず足を滑らしたらしい。