真夜中のアリス
Talk of a knowledge person
トランペットの高鳴りとトロンボーンの力強さが一段と響き渡る森の中。
ジャズのメロディに合わせて、滅茶苦茶な歌詞をつけて鼻歌を歌いながらまさにスキップをするように、前へ前へ進んでいた。
何故か片手には、その辺で拾った長い木の枝を持って振り回しながら。
「うーん、双子が言ってた樹ってまだまだ先なんだな…」
地平線の向こう側のように、遥か遠くに見える大きな緑。相当歩かねば到達出来ない場所に、ホロリに弱音なんて吐いてみるけれど、なんだか気分がいい。
いくらでもスキップまじりの歩行を続けていたいくらいだ。ようやくワンピースにも着慣れして、歩く度ヒラヒラするスカートにも嫌悪感がなくなっていた。小鳥の囀ずり、木々も脇に咲く花たちも一緒になって歌いだしそうな陽気な風景。楽しい気分にならないわけがなかった。
ジャズのメロディに合わせて、滅茶苦茶な歌詞をつけて鼻歌を歌いながらまさにスキップをするように、前へ前へ進んでいた。
何故か片手には、その辺で拾った長い木の枝を持って振り回しながら。
「うーん、双子が言ってた樹ってまだまだ先なんだな…」
地平線の向こう側のように、遥か遠くに見える大きな緑。相当歩かねば到達出来ない場所に、ホロリに弱音なんて吐いてみるけれど、なんだか気分がいい。
いくらでもスキップまじりの歩行を続けていたいくらいだ。ようやくワンピースにも着慣れして、歩く度ヒラヒラするスカートにも嫌悪感がなくなっていた。小鳥の囀ずり、木々も脇に咲く花たちも一緒になって歌いだしそうな陽気な風景。楽しい気分にならないわけがなかった。