真夜中のアリス

Chance meeting

街並みの光。
一見それは美しく華やかに見えるものだけれども、その光は人工的に造られた物であってただ闇を覆い隠すためのもの。決して暖めてはくれはしない。
街の光は、偽りの光で造られている。
それに…光から一瞬でも離れた人間にはもうそこには戻ることさえも出来ず、時とともに何もかも消されていってしまう。
そう思えて、どうしても好きになれなかった。
どれだけ…人工の光が煌々としていようとも、心は真っ暗闇。
暗すぎて…星さえ見えることはない。
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