真夜中のアリス

「ともかく、今日は帰ろう…」

我に返り、身体を摩りながら来た道を戻るために方向転換をする。兎に角、今はもうあの橋へ行ってもあの人の所へはいけないだろう。
今はもう何も考えず暖をとりたい。
そして何もかも忘れて…何時ものように眠りの世界へ逃避すればいい。

"どこに?"

そんな事を考えていた、突如頭の中に響く澄んだ声。

「…えっ…!?」
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