真夜中のアリス
「もう一度言いますよ、アリス。
彼は、ううん、彼だけじゃありません、あなたの周りの方々も誰もあなたのせいだなんて思ってなんかいません。
みんな望んでいるのは…
アリスの心から笑顔だけなんだから」
「………!」
レジーナの言葉に賛同するように、エースさんもナイトさんもにっこり笑いながら頷いている。
「ずっと、あなたの傍にいてアリスが気付いてくれるのをずーっと彼は待ってますよ。」
それだけで掌に落ちる雫、それがやけに暖かくて何故か溢れ出して止まらない。