真夜中のアリス
Real regression
ふと瞳を開ければ真っ白の天井と電子音がやけに耳に触る。寝惚け頭では理解出来辛いのだけれども、どうやらあたしは寝かされているらしい。けれど一体ここは何処?
息苦しいなぁと思えば、酸素マスクみたいなものが口に付いているしなんか腕も痛いなあとか思えば点滴のような針が腕に刺さっているようにも見える。一体全体どうしたことなのだろうか。
「瑠衣ちゃん!?気がついたの!?」
ガシャンと大きな音と共に後方から誰かの叫び声にも似た声が耳を通り抜けていく。
そしていくつかの足音と共に機械音しかしなかった部屋がやけに騒がしくなる。