真夜中のアリス
「瑠衣ちゃんてば、全く動かないんだもん。このまま危ないんじゃないかって、血の気引いたわ」
「(助けようとしたけれど、間に合わなかった。結局瑠衣ちゃんの心の支えになれなくてごめんね)」
そう、目覚めたあたしに抱きつき懺悔の告白をするように泣き崩れていたつかさ。
覚えていなかったけれど、あたしは自分本意な思いだけで彼だけじゃなくて、親友をも苦しめてしまったのかと酷く後悔を覚えた。
「すみませんねえ、ご心労おかけしまして。それこそあれだね、こないだつかさが言ってた、”命の恩人 感謝永遠にー”ってやつ」
「おバカ!茶化さないの!」