真夜中のアリス

理解出来ない程子どもでもないし、けれど割り切れるほど大人でもない。

だって、何故あの人がいなくなったのかどうしても思い出せないもの。
思い出したくても鳴り止まない頭痛がその先の記憶の邂逅を妨害する。だからあたしに突きつけられたのは結果でしかなく、その結果の因果とか真実が中身のない空洞だからこそ到底納得も諦める事も前にも進むことなんて出来ないでいる。

「…もう起きなきゃ間に合わないなぁ…」
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