真夜中のアリス
提示された文は、ばっと見フランス語やらの文節。英語さえボディランゲージ上等で読めない話せないあたし。こればっかりはお手上げだ。
「あれ?これは君たちの母国語じゃないの?
女王さまは人間たちが使う言葉だっておしゃってたんだけれど…」
「い、一応読める人は捜せばいると思うけど、あたしは日本語しかわからないの!」
不思議そうにあたしを見つめてくるウサギにたじろぎながら、到底解読が出来るとは思えない看板から遠ざかることにする。
「ねえ、アリス?日本語ってなぁに?」
「あんたがいま口にしてるまさにそれの事よ!」