真夜中のアリス
「だって…」
弱々しく、女王の表情を伺いながら苦言を呈すけれど彼女の怒声にそれは掻き消され更に腰は低くなる。
そんな側近の姿に更に苛立ちは収まらず、玉座に腰を下ろし頬杖を付きながら女王は更に募る。
「だってじゃありません!
首を切られたくなければ、今すぐウサギさんの所に連れて行って下さい!
もう待てない!」
「ちょ…っ!それはマズイって!女王直々に街へ下るなんて!」
焦りのあまりか、側近の口調が少し砕けた物になっていたがそこはさほど問題ではないようだ。
それだけは!と出入口に立ち、身体全体を使い出入を封鎖する。
決して外に出すわけには往かない!と意気込みも感じさせられる。
「いつも出てるじゃないですか!
それに、何時までもわたしを待たせるウサギさん…ううん、彼が悪いんです!」
「きっと何か理由があるんだって!
そうじゃなきゃ、あの人が遅れるだなんてあり得ないし…。
…もしかしたら、例の“あの子”が見つかったのかも…」
弱々しく、女王の表情を伺いながら苦言を呈すけれど彼女の怒声にそれは掻き消され更に腰は低くなる。
そんな側近の姿に更に苛立ちは収まらず、玉座に腰を下ろし頬杖を付きながら女王は更に募る。
「だってじゃありません!
首を切られたくなければ、今すぐウサギさんの所に連れて行って下さい!
もう待てない!」
「ちょ…っ!それはマズイって!女王直々に街へ下るなんて!」
焦りのあまりか、側近の口調が少し砕けた物になっていたがそこはさほど問題ではないようだ。
それだけは!と出入口に立ち、身体全体を使い出入を封鎖する。
決して外に出すわけには往かない!と意気込みも感じさせられる。
「いつも出てるじゃないですか!
それに、何時までもわたしを待たせるウサギさん…ううん、彼が悪いんです!」
「きっと何か理由があるんだって!
そうじゃなきゃ、あの人が遅れるだなんてあり得ないし…。
…もしかしたら、例の“あの子”が見つかったのかも…」