真夜中のアリス

その言葉に、はっと気付いたかのような表情を浮かべる。

「…じゃあ尚更わたしの出番じゃないですか」

「まぁ、そうなんだけど…」

「もう!だったら何時までグジグジ言ってるんですか!これだからエースさんは何時まで経ってもうだつがあがんないんですよ!」

「ちょっと…!ここで名前呼ばないでよぅ。何のために名無しの側近として女王さまの傍にいるかわかんないじゃないかー」

「あ。ごめんなさーい」

「(絶対わざとだ…!)」

けれどそれを口にすると、またどんなカミナリが落ちるのかわからない。側近もといエースは思わずその言葉を飲み込みそして高らかにそれを告げる。
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