真夜中のアリス

そんな自分に自嘲。けれど、ウサギの言葉を通り動かずに待ち続けるつもりだ。
だって。独りは怖いけれど、ウサギはきっとまた泣き出したあたしを「仕方ないな」って苦笑しながら必ず来てくれると思うから。ウサギの姿に朱鳥くんの影を感じながら、ひたすら待つ。
帰ってきたら、ちゃんと聞くんだ。どうして貴方から朱鳥くんを彷彿させるのか…。

「早く帰ってこないかなー」
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