世界の嘲笑にアルカイックスマイルを
そんなことよりも、まさか昨日の彼女が未成年で生徒だとか。
ほんと。なんの冗談だよ
ため息と共に言葉がこぼれ、もう一度深くため息をつく。
「ふふふ、こーかいしてる?」
誰もいないと、誰も使わないと知ったから勝手に喫煙所にしていた空き教室のベランダ。
そこに、なんでいま会うと厄介な彼女がいるんだよ。
「せんせってば」
考え込んでいたせいでじっと彼女見つめたまま固まっていたようで。
急いで彼女に焦点を合わせれば不貞腐れたように頬を膨らませていた。
こうしていれば、年相応なのに。
『……きのう、なんでバーにいたんだ。お前未成年、だろ』
「さーあね、未成年に見えなかったんじゃない?せんせもその一人でしょ」
くすくす、笑い声をこぼす彼女は確かに昨日と被るけれど制服のせいかおかげか、高校生にしか見えない。
「残念だった?わたしが生徒で」
『……』
yesともnoとも言えず彼女から少し視線を外せばくつくつ彼女は含みのある笑みを浮かべた。
「素直じゃないなあ、素直になればいいのに。わたし、飽きっぽいから待つのは、」
彼女は言葉を落とすと
そっと距離を詰め、ネクタイを引っ張り地面に座らされる。
そのうえ
するりとネクタイをほどきワイシャツのボタンを3つ開けてきた。
さらっと鎖骨を撫でられ、ごくっと鳴った喉を見てくつり、笑って。
耳元に囁きを落とした。
「この噛み痕が消えるまでね、」
離れた彼女に安心したのも一瞬、