【続】興味があるなら恋をしよう
「紬、起きてるか?」
「…は、い」
「おう、体力、ついてきたのか?」
頭を撫でられた。…そんな訳ない。そんな都合よく物事は運ばない。
辛うじてまだ起きていただけ…。
起きていられるかどうかは、課長の都合でしょ?
…都合?…さじ加減?
明確な根拠なんて私には解りません。
今夜は…いつもより回数が少ないからでしょうか?
…。
それが疲れ具合に比例してるかどうかは解りません。
内容が濃ければ…それはまた…。
仕事の疲れだって今日は比較的無かったのかも知れないし。
「体力は変わりないと思います」
「ん、まあ、それなりにか」
今日は、です。
「フロアに準備用のデスクがある場所あるだろ?
あそこの一角、来月から俺の居場所になる」
え、課長…机の移動だけするの?それって、ま、窓際に…なるのですか?
そんな追いやられるような事は…。
「その顔は疑問大って顔だな。悪い想像もしてるのか?」
…。
「…公私混同。公務員でいうところの職権濫用。
そうして貰う事を受け入れて貰った」
「ん?誰がそんな事を?」
詳しくは言えないのでしょ?
「ん?…紬。紬はハニートラップじゃないよな?」
ハ、ニ…何を…。正真正銘、本当の妻が、夫を陥れるなんて…恐すぎるでしょ。
「…だったら、ピロートークなんかしてはいけません。
どこかにICレコーダーがあるかも知れませんよ?」
「…だったら止めとくか」
「はい、そうしてください。…おやすみなさい」
わざと背を向けた。
「おい、お〜い。紬」
「…話せる時期になったら話してください。
その時なら、トラップもトラップになりませんから」
「おやすみ」
え?振り返ったら、課長が来いとばかりに腕を広げていた。
…、トラップだ…。
「引っ掛かったな?紬の気を引くのは簡単だな。
来月から部長になる。
元気そうだから、するぞ。
忙しくなって出来なくなる分もしておくぞ」
…それは、あくまで仮定であって、実際はそうはならないって言ってませんでしたか?
…ぁ、…課長…。
「…誰にも…内緒だからな…」
「…は、い」
「おう、体力、ついてきたのか?」
頭を撫でられた。…そんな訳ない。そんな都合よく物事は運ばない。
辛うじてまだ起きていただけ…。
起きていられるかどうかは、課長の都合でしょ?
…都合?…さじ加減?
明確な根拠なんて私には解りません。
今夜は…いつもより回数が少ないからでしょうか?
…。
それが疲れ具合に比例してるかどうかは解りません。
内容が濃ければ…それはまた…。
仕事の疲れだって今日は比較的無かったのかも知れないし。
「体力は変わりないと思います」
「ん、まあ、それなりにか」
今日は、です。
「フロアに準備用のデスクがある場所あるだろ?
あそこの一角、来月から俺の居場所になる」
え、課長…机の移動だけするの?それって、ま、窓際に…なるのですか?
そんな追いやられるような事は…。
「その顔は疑問大って顔だな。悪い想像もしてるのか?」
…。
「…公私混同。公務員でいうところの職権濫用。
そうして貰う事を受け入れて貰った」
「ん?誰がそんな事を?」
詳しくは言えないのでしょ?
「ん?…紬。紬はハニートラップじゃないよな?」
ハ、ニ…何を…。正真正銘、本当の妻が、夫を陥れるなんて…恐すぎるでしょ。
「…だったら、ピロートークなんかしてはいけません。
どこかにICレコーダーがあるかも知れませんよ?」
「…だったら止めとくか」
「はい、そうしてください。…おやすみなさい」
わざと背を向けた。
「おい、お〜い。紬」
「…話せる時期になったら話してください。
その時なら、トラップもトラップになりませんから」
「おやすみ」
え?振り返ったら、課長が来いとばかりに腕を広げていた。
…、トラップだ…。
「引っ掛かったな?紬の気を引くのは簡単だな。
来月から部長になる。
元気そうだから、するぞ。
忙しくなって出来なくなる分もしておくぞ」
…それは、あくまで仮定であって、実際はそうはならないって言ってませんでしたか?
…ぁ、…課長…。
「…誰にも…内緒だからな…」