【続】興味があるなら恋をしよう
○▲◎(おまけ)
○
「紬、ご両親はパスポートは大丈夫かな」
「え?」
「まだ俺の親に会って無いだろ?」
「はい」
そうです。…忘れていた訳ではありませんが。
挨拶もせず、部長の…奥さんになってしまいました。
…どうしましょう。
「ん?あぁ、大丈夫だ。それで、だ。
対面も何もかも全部、一緒に、旅行に行くぞ」
「え、あの、一体何を。何をどうするんですか?」
「心配しなくていいからな。
俺達の結婚に反対は無いから。親には俺が話してある」
髪を撫でる。
「親父達は今、イタリアに居る。
買い付けだか、遊びなんだかよく解らんが、まあ、今はイタリアらしいんだ。
もう少し居たら、また移動するつもりらしいんだ。
全く、自由なもんだよ」
「は、あ」
「だから紬のご両親と俺達でイタリアに行く。
それで、あっちで式を挙げて来よう。
フィレンツェになるけど、いいか?
費用は全部俺の方で持たせてくれ。
勝手に勧めて悪かったけど。今回はお互いの両親と自分達だけって事で」
今回は?…。
…まだ次回、どこかであるの?
…披露宴、と、か?……何?
「お袋が何もかも準備するって言ってるから、俺達は行くだけでいい。
だから、ご両親のパスポートを、確認して貰っておいてくれないか?
あ、紬は大丈夫だよな?
変更の手続きしたし、切れて無いよな?」
「は、い」
顔を覗き込まれた。
「ん?ああ、心配なのはドレスかな?
その事なら心配ない。
サイズは俺が伝えてあるから。
俺の目と手に狂いは無い。バッチリだ。
なんならサイズ、言ってみようか?」
へ?何です?
「83/58/85、どうだ?
身長も、靴のサイズも言ってある」
……。怖い。
寸分違わず、合っている。
「その顔は大丈夫そうだな。
デザインはお袋がメールを寄越すから、その中から選べばいい。
気に入ったのが無かったら言ってくれよ?
一度の事だ。
気の済む迄選べばいいから」
…。
「指輪は一緒に買いに行こうな」
…。
「ん?どうした?」
「いえ、なんでも」
いつもの事ですが、仕事が早過ぎて、頭がついて行かないって、思っているだけです。
「紬…」
「紬、ご両親はパスポートは大丈夫かな」
「え?」
「まだ俺の親に会って無いだろ?」
「はい」
そうです。…忘れていた訳ではありませんが。
挨拶もせず、部長の…奥さんになってしまいました。
…どうしましょう。
「ん?あぁ、大丈夫だ。それで、だ。
対面も何もかも全部、一緒に、旅行に行くぞ」
「え、あの、一体何を。何をどうするんですか?」
「心配しなくていいからな。
俺達の結婚に反対は無いから。親には俺が話してある」
髪を撫でる。
「親父達は今、イタリアに居る。
買い付けだか、遊びなんだかよく解らんが、まあ、今はイタリアらしいんだ。
もう少し居たら、また移動するつもりらしいんだ。
全く、自由なもんだよ」
「は、あ」
「だから紬のご両親と俺達でイタリアに行く。
それで、あっちで式を挙げて来よう。
フィレンツェになるけど、いいか?
費用は全部俺の方で持たせてくれ。
勝手に勧めて悪かったけど。今回はお互いの両親と自分達だけって事で」
今回は?…。
…まだ次回、どこかであるの?
…披露宴、と、か?……何?
「お袋が何もかも準備するって言ってるから、俺達は行くだけでいい。
だから、ご両親のパスポートを、確認して貰っておいてくれないか?
あ、紬は大丈夫だよな?
変更の手続きしたし、切れて無いよな?」
「は、い」
顔を覗き込まれた。
「ん?ああ、心配なのはドレスかな?
その事なら心配ない。
サイズは俺が伝えてあるから。
俺の目と手に狂いは無い。バッチリだ。
なんならサイズ、言ってみようか?」
へ?何です?
「83/58/85、どうだ?
身長も、靴のサイズも言ってある」
……。怖い。
寸分違わず、合っている。
「その顔は大丈夫そうだな。
デザインはお袋がメールを寄越すから、その中から選べばいい。
気に入ったのが無かったら言ってくれよ?
一度の事だ。
気の済む迄選べばいいから」
…。
「指輪は一緒に買いに行こうな」
…。
「ん?どうした?」
「いえ、なんでも」
いつもの事ですが、仕事が早過ぎて、頭がついて行かないって、思っているだけです。
「紬…」