【続】興味があるなら恋をしよう


コンコン。
ドアは開けてあるがノックをした。

「部長、少し、お話があります」

「ん、もう終わる。ちょっと待っててくれるか?」

…。

「ん〜?どうした?」

…なんか前にも、こんな事あったような。
だとしたら…。

「どうした!紬」

慌てて椅子ごと振り返った。

「え?あ。あっちで、リビングで待ってますね」

…。

はぁ。…何だよ。
変な沈黙なんか作るから、また何か誤解して、思い込んでる事があるのかと思ったじゃないか。
はぁ。…全く。
まぁ、…暫く、してないなんて事も無い…。
してる。

…。

…今から話す事は、何か深刻な事なのか…。
あー、もー、あと少しなのに、進まなくなったじゃないか。

「紬〜」

「は〜い」

「悪いけど、珈琲を入れて貰っていいかな」

「は〜い」


コンコン。

「部長、どうぞ」

「ん、…有難う」

…。

ん?…ん?
…だから、何だ?この沈黙の間は。


まぁ、いい。
終わらさないと始まらない。

ん?…。

?!

「…居たのか、…紬」

「はい」

「もう少しだ。待っててくれ」

「最近、お忙しいですね」


「…ん、ああ」

ん?あれ?…居ない。

んんーー。
何だ?どうしたんだ?

…神出鬼没だな。全く、読めん。
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