【続】興味があるなら恋をしよう
有言実行。
課長は極力、繋いだ手を離さなかった。
コンビニで支払いをする時と、鍵を掛ける、開ける時以外は離さなかった。
どれがいいって聞きながらも、返事は気にせず色んな種類の物を買った。
ここが私の部屋の近所のコンビニで無くて良かった。
スイーツ爆買いのお姉さんと認識されて、言われなくて済んだ。
結局食べる事が出来るのは、二人で2個なのだから、殆どが即、冷蔵庫に終われた。
珈琲は捨ててしまうには勿体ないから、温め直した。
香りは殆ど無くなってしまったが、珈琲は珈琲だ。
課長は先にお風呂に入り、出て来たら交代するかのように私も直ぐに入った。
寝室に入ると課長はベッドに腰掛けていた。
「紬、おいで。絆創膏、貼り直そう」
さっき貼り直したのに…濡らしてしまったから。
手を差し出した。
「横においで」
言われた通り隣に座った。
ゆっくり剥がして、ティッシュを取ると押さえるように拭いてくれた。
絆創膏を巻き付けた。
「はい、出来た」
「…有難うございます」
こんな小さな傷で、こんなに構って貰って、申し訳ないくらい。
「紬…」
頬に手を当てられた。
耳から後ろへ髪を梳くように指を通された。
握った左手をそのまま引き寄せられ、頭を胸に付けられた。そのまま肩を抱き、抱きしめられた。
スッポリと腕の中に収まった。
課長…。敏感に感じ取ってますよね、私が可笑しいって。私は簡単にばれてしまうから…。
その事とは関係なく、腕の中に包まれたこの感じが心地良かった…。…随分……自分勝手だ…。
「紬…。抱いてもいいか…。どうしても抱きたくなった」
頭の上に、そんなドキドキする言葉を落とされた。
左手を取り絆創膏の上に軽く唇を触れさせた。そして唇に…甘く、…深く…。
傷口がズキズキと脈打ち始めた。
ゆっくりと倒された。
両肘を付いて上になった課長に両手で頭を撫でられた。
右手を取られた。人差し指の先を唇に触れさせる。
少しくわえられた。………あ、なんて甘美な事をするの…。
「…いいか?」
「…はい」
藍原の様子が可笑しいのは承知の上だ。
好きですよと、直ぐ返って来た言葉が、心底嬉しかった。…男なんて単純だ。
藍原に真っ直ぐ見詰められ、そう言われただけで、心が弾んだ。
それが藍原の努力からだとしても、馬鹿が付く程、ずっと心が躍って仕方がなかった。
藍原を好きな俺は、簡単に操られてしまっているのかも知れない。
言霊とは、よく言ったものだ。
言葉には力がある。例え、それがそうしないといけないという努力から即答したモノであってもだ…。その努力しようとする気持ちも…。
都合よく受け止めれば…。
「紬…、好きだ…。俺は、堪らなく好きなんだ…紬…」
あ、…。
課長は極力、繋いだ手を離さなかった。
コンビニで支払いをする時と、鍵を掛ける、開ける時以外は離さなかった。
どれがいいって聞きながらも、返事は気にせず色んな種類の物を買った。
ここが私の部屋の近所のコンビニで無くて良かった。
スイーツ爆買いのお姉さんと認識されて、言われなくて済んだ。
結局食べる事が出来るのは、二人で2個なのだから、殆どが即、冷蔵庫に終われた。
珈琲は捨ててしまうには勿体ないから、温め直した。
香りは殆ど無くなってしまったが、珈琲は珈琲だ。
課長は先にお風呂に入り、出て来たら交代するかのように私も直ぐに入った。
寝室に入ると課長はベッドに腰掛けていた。
「紬、おいで。絆創膏、貼り直そう」
さっき貼り直したのに…濡らしてしまったから。
手を差し出した。
「横においで」
言われた通り隣に座った。
ゆっくり剥がして、ティッシュを取ると押さえるように拭いてくれた。
絆創膏を巻き付けた。
「はい、出来た」
「…有難うございます」
こんな小さな傷で、こんなに構って貰って、申し訳ないくらい。
「紬…」
頬に手を当てられた。
耳から後ろへ髪を梳くように指を通された。
握った左手をそのまま引き寄せられ、頭を胸に付けられた。そのまま肩を抱き、抱きしめられた。
スッポリと腕の中に収まった。
課長…。敏感に感じ取ってますよね、私が可笑しいって。私は簡単にばれてしまうから…。
その事とは関係なく、腕の中に包まれたこの感じが心地良かった…。…随分……自分勝手だ…。
「紬…。抱いてもいいか…。どうしても抱きたくなった」
頭の上に、そんなドキドキする言葉を落とされた。
左手を取り絆創膏の上に軽く唇を触れさせた。そして唇に…甘く、…深く…。
傷口がズキズキと脈打ち始めた。
ゆっくりと倒された。
両肘を付いて上になった課長に両手で頭を撫でられた。
右手を取られた。人差し指の先を唇に触れさせる。
少しくわえられた。………あ、なんて甘美な事をするの…。
「…いいか?」
「…はい」
藍原の様子が可笑しいのは承知の上だ。
好きですよと、直ぐ返って来た言葉が、心底嬉しかった。…男なんて単純だ。
藍原に真っ直ぐ見詰められ、そう言われただけで、心が弾んだ。
それが藍原の努力からだとしても、馬鹿が付く程、ずっと心が躍って仕方がなかった。
藍原を好きな俺は、簡単に操られてしまっているのかも知れない。
言霊とは、よく言ったものだ。
言葉には力がある。例え、それがそうしないといけないという努力から即答したモノであってもだ…。その努力しようとする気持ちも…。
都合よく受け止めれば…。
「紬…、好きだ…。俺は、堪らなく好きなんだ…紬…」
あ、…。