【続】興味があるなら恋をしよう

ブー、ブー、ブー、…。
ん？あﾞー。……煩い。メール？…。
…なんだよ、迷惑メールかぁ。

手探りで携帯を取った。…んﾞー。誰だよ…。

【藍原 紬】

あﾞあﾞ？なんだ？
どうした？
俺はまだ何も送ってないぞ？

目を擦った。…藍原だよな。

【ズルイ女は賢い女ですか？悪い女ですか？】

…。

はぁあ？…なんだよ、これ。
知らないよ、そんな事…。はぁ、何だよ、いきなり…。

…。

どこの入試問題だよ…。二択で答えろって事か？

…。

はぁ、何時だ？
まだ６時前か…。
藍原、こんな時間に起きてるのか…。

…眠れないのか。課長と…なんかあったのか。

だけど…今、俺が返したら…。
…どんな状況でこれを送って来たのか解らない。受け取らせたら困るかも知れない。

…もっと後だ。普通にやり取りしても可笑しくない時間帯に返そう。

こんなメール…。
何を考えているんだ。…はぁ。


【眠れないのか？だから、こんな二択にも出来ないような難しい事を考えていたのか？
答えは人による。状況による。
賢い女と見られるか、悪い女と見られるかは、結果次第だと思う。
良く見られたくて動くのか、悪く見られても平気と動くのか。
要は、心に従うか、背くか、だな】

長いな…。説教臭いな。人に言えるような経験は無いし。
俺…女じゃ無いし。

ズルイと思う元になってるモノはなんだ。何をしたらズルイと言うんだ？

女はズル賢いって言うけど。みんながみんな、そうでは無いはずだ。
無理が出来ない女も居る。

一応、下書きとして残しとくか。
本当は今、返事が欲しいんだろうけど。