【続】興味があるなら恋をしよう
不安なんて…。
可能性を考えたらきりがない。
…帰って来るのか。
一番過って、一番考えたくない事だ。

坂本との間に、何か起きてしまうんじゃないのか。
それが行く目的なんじゃないのか。

その結果、帰って来たとしても、一時、帰って来るだけになるのではないか。
俺に話があって、帰って来るだけなのかも知れない、とか…。
土曜も日曜も、一体、何をするんだ、とか。
実は俺を欺いているのか…。

きりが無い。…疑いたくなる。不安じゃない訳がない。

それでも、行っては駄目だと言わなかったのは、紬が紬で決めて行動しなければ、どちらに対しても、ちゃんとした終わりも始まりも無いからだと思ったからだ。

かごの鳥が扉が開いていても外に出ないのは、その中が好きだから。
…開いているという事を知らないから?
かごだから。閉じられたら居るしかないから。…諦めている。
俺は開いている事を教えている。…。
かごの鳥だとも思ってはいない。
かごの中に入れているつもりもない。
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