【続】興味があるなら恋をしよう
「紬、起きてるか?」
頭を撫でられた。
「…は、…い」
「ハハ、本当か?」
本当です。
「…起きて、ます」
…目茶苦茶怠いのは課長のせいでしょ?
「…少し真面目な話だ」
ドキ。…何だろう。
「退職願、見た。辞めなくていいんじゃないか?…と、俺は思う。
つまり、同じ職場に居る事が気まずいって事で辞めるつもりなんだろ?」
あ…。
「はい」
「俺は大丈夫だと思う。坂本も今まで通りを望んでいると思うぞ。
…紬が会社に来なくなったら、今日の…昨日の事が、意味を無くしてしまう。
俺はそう思うんだが」
課長…。
「それとも、結婚して家庭に入りたいと思っているなら、また別だけど?
まだ仕事したいだろ?」
「はぁ…、課長ー」
課長は何でも知っている。
「あの退職願は不受理だ。それでいいな?」
「…はい」
「あ、それと。…これだ」
課長は身体を少し起こし、腕を伸ばしてチェストの引き出しから紙を取り出した。
「いつじゃないと駄目って訳じゃない。紬が今日帰って来たから、今日提出してしまおう。
丁度、日もいいんだ」
「え…婚姻届…」
「俺のところは記入してある。勿論、保証人の欄も埋めてある。
後は紬が記入して出すだけだ」
…本当だ。いつの間に…。
もう、とっくに…課長の事だから、とうの昔に貰っていたのね。
お父さんと葵さんのサイン。
「さあ。そうと決まれば、まず風呂だな。時間の効率を考えて一緒に入るぞ。
今日中に受け付けて貰う」
あ、キャッ。浴室に運ばれた。
もうー。仕事が早いんだから。
頭を撫でられた。
「…は、…い」
「ハハ、本当か?」
本当です。
「…起きて、ます」
…目茶苦茶怠いのは課長のせいでしょ?
「…少し真面目な話だ」
ドキ。…何だろう。
「退職願、見た。辞めなくていいんじゃないか?…と、俺は思う。
つまり、同じ職場に居る事が気まずいって事で辞めるつもりなんだろ?」
あ…。
「はい」
「俺は大丈夫だと思う。坂本も今まで通りを望んでいると思うぞ。
…紬が会社に来なくなったら、今日の…昨日の事が、意味を無くしてしまう。
俺はそう思うんだが」
課長…。
「それとも、結婚して家庭に入りたいと思っているなら、また別だけど?
まだ仕事したいだろ?」
「はぁ…、課長ー」
課長は何でも知っている。
「あの退職願は不受理だ。それでいいな?」
「…はい」
「あ、それと。…これだ」
課長は身体を少し起こし、腕を伸ばしてチェストの引き出しから紙を取り出した。
「いつじゃないと駄目って訳じゃない。紬が今日帰って来たから、今日提出してしまおう。
丁度、日もいいんだ」
「え…婚姻届…」
「俺のところは記入してある。勿論、保証人の欄も埋めてある。
後は紬が記入して出すだけだ」
…本当だ。いつの間に…。
もう、とっくに…課長の事だから、とうの昔に貰っていたのね。
お父さんと葵さんのサイン。
「さあ。そうと決まれば、まず風呂だな。時間の効率を考えて一緒に入るぞ。
今日中に受け付けて貰う」
あ、キャッ。浴室に運ばれた。
もうー。仕事が早いんだから。