君の花火
君を見つけて
転校したクラスに君はいたね。
真ん中の席の一番後ろ。
見つけたとき、君だって分かったよ。
だって、あの時みたいに、視線が惹かれたから。
声をかけたら驚いた顔をした君。
もしかして、気がついたかなって思った。
でも、君は全然気付いていなくて。
またあの陽だまりみたいに笑ったんだ。
表情がコロコロ変わる君。
君の隣の席は楽しくて笑った。
仲良しの君の友達。
俺が来たことで、壊れないといいなと思った。
君のあの笑顔が
ずっと壊れないといいなと思った。