チェーリィ
初恋

パターンその1

相田 美玲(あいだ みれい)キャッピキャッピの高校一年生!ちなみに彼氏は…彼、か…。
「出来た事ないのにはしゃぐな馬鹿」
「んぐー!ぶっぅく…ぅん!!」
…どんな涙の流しかただよ…。
美玲の友人、神流(かんな)は、自分の友人の泣き顔を見て嫌悪感を覚える。
そして、今は放課後で、ある特訓をしていた。
…なんの特訓かと、いえばこいつのせいだろう。私の隣りで、涙だか鼻水だかよだれだかも分らなくなったその顔で、ブサイクに泣く美玲を見て、ため息をつく。
友人Aが、こんなことを言う事から、始まる。
「美玲ってさ…顔可愛いのに彼氏出来た事一度もないんでしょ?」
「うん…?」
「合コン行かない?」
…………………沈黙…。
「あっ…コイツはまだ」「行きます!!」
はあっっ!?
「マジ!美玲ちゃんノリ良い!じゃ、7日に駅前ね!」
「はい!隊長!」
なんか…コイツら進めてやがる。
そして…
「神流ちゃんどうしよう…」
「」


となって、今にいたる私達…。
「ふっ!ぶひゅう!…ぶぐすっと…」
「…………………あはは」
相変わらず変な泣き方…。
「はい…」
神流はそう言って、美玲にハンカチを差し出す。そして…美玲は…。
「ありがとう………ブッー」

鼻をカンだ………。
「ありがとう…神流ちゃん…トイレ行ってくる…」
そう言うと教室には、神流だけが残された。
そして手元には、美玲の鼻水つきハンカチ一枚。
「え……マジこれ私持って帰るの?」

大丈夫かな?合コン……。
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