❤嫉妬カレシ日和☁




さっき俊が支えてくれたお蔭で、強い揺れにもバランスを崩すことは無かった。


そして、いつもの通学路。


本当なら隣に並んで歩くはずなんだけど、今日は前と後ろで少し間隔(かんかく)が空いている。


大きな背中。


少し跳ねた髪の毛。


後ろ姿も最高にカッコよくて…。


見とれちゃうくらい。


でも、ずっと見ていたら気づいちゃう!!


視線、空に変えなきゃ。


こうして後ろから俊を見るといつも。


勘が鋭い彼は気づくの。


わぁー…


あの空は猫さんみたい…って!!



「わっ!?」



いきなり何かにぶつかって躓く私。


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