❤嫉妬カレシ日和☁




人混みに押しつぶされそう…。


さっきも誰かにぶつかっちゃって、ヨロヨロになるし…!!


慣れない下駄なんて、履いてくるんじゃ無かった。


足もだんだん負担になってきちゃって…。



「ん。」



そっと私の前に差し出される手。



「えっ!?ありがとう…」



私が人混みの中、大変そうに歩いてるのをまるで分かったかのように俊は私をリードしてくれた。


手を繋いでるせいか、とても安心する。


“離さないよ”って言ってるみたいに。



「ここなら花火。見れんじゃない?人も座ってないし。」

「そうだねっ!!ここいいかも」



誰も座ってない草原に私と俊は座った。


かき氷を食べながら。



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