❤嫉妬カレシ日和☁




「この学校の伝説。知ってる?」

「花火に纏(まつ)わる伝説でしょ??俊は知ってるの??」

「さっき廊下で喋ってた女子の会話で知った。」

「そ、そうだったんだ!!」



わぁ…恥ずかしい~…!!


てっきり知ってて、花火見に来たのかと図々しい妄想しちゃったよっ。



「だから今年は恵里香と一緒に見れて良かった。」

「え…??」

「え?もしかして信じてない…?」

「んふふふっ、」



後ろの俊を見ると、ほんのり真っ赤になっていて。


思わず、声に出しながら笑ってしまった。



「ちょ…笑うとか傷つくんだけど…」

「ふふふ、ごめんね」



だって、可愛いんだもん。


クールな俊が女のコみたいに信じるんだって。



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