天神学園の問題児再来
放課後。

「失礼します」

花龍が職員室にやって来る。

瑠璃が腕組みして難しい顔をし、鬼龍が生徒指導日誌を纏めている。

その席の隣で。

「……」

うわあ、相変わらず幽気漂ってますね、ヴラド先生。

ここだけ墓地と同じ雰囲気が醸されている。

息苦しい、寒気する、帰りたい。

まぁある意味、ハロウィンらしい空気を作り上げている、演出担当の吸血鬼。

そんな陰気臭い吸血鬼に物怖じせず、花龍はスタスタと歩いて行く。

ラッピングした小さな袋を手に。

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