天神学園の問題児再来

決勝、焼き直し

「やん、シオン君こそばゆいよぉ」

尻をムニムニされて、紫陽花が擽ったそうに眉根を寄せる。

「またそういう事して…」

花龍胡乱な目。

「んー…やっぱもう少し肉付きいい方がいいと思うんだよな。丈夫な赤ん坊産めないぞ?」

セクハラではなく健康アドバイスと言わんばかりに、真剣な話でシオンが呟く。

昼休み、シオン達の教室に遊びに来ていた紫陽花との1コマ。

そんな空気をぶち壊すように。

「シオン=グリフィノーとやら!」

バンッ!と荒々しく教室の引き戸は開け放たれた。

「いるかっ?この夕城 真太郎が決闘を申し込む!」

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