天神学園の問題児再来
それにしても。

「ほむら」

ガガッ、と椅子を引き摺る音を立てて立ち上がりながら。

龍馬は僅かに苦笑いする。

「ちくと、物言いをオブラートに包んでくれると助かるがじゃ」

「……え?」

キョトンとするほむら。

周囲で聞いていたシオン一味の面々も、やれやれと笑みを浮かべる。

「ほむらが、わしの事を思ってくれとるのはわかるんじゃが…何というか…」

ボリボリと、頭を掻く龍馬。

「言葉の端々に、刺々しさを感じるきに」

< 1,015 / 1,120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop