天神学園の問題児再来
そう、龍馬に対してだけ、度が過ぎてしまっていたから。

ほむらは知らぬうちに、龍馬に気を許し、心を許し、度が過ぎるまでに親しみを感じていたのだ。

それが『恋だと知らぬままに』。

「ご、ごめんなさいっ、気をつけますからっ」

「い、いや、わしの方こそ言い過ぎたきに…」

「ほんと気を付けますから!」

「いや、ほむら、そがいに謝らんでも…」

「気を付けますからっ!」

「ほむら、そんな急に廊下走ったら危な…」

「ぎゃふっ!」

急に踵を返したものだから、廊下ですっ転ぶほむら。

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