天神学園の問題児再来
リーダーの重圧
随分と寒くなってきた。

朝などは、なかなかベッドから起き出せず、布団に包まる日々が続いている。

だというのに。

「シャンリー、お前よくそんな格好で登校できるな」

今朝も元気にビキニアーマー、近頃破廉恥の代名詞をほしいままにしつつある最愛の妹、シャンリーを見ながらシオンが言う。

「別に寒くないよ?サラマンダーを召喚して、軽く炎を全身に纏わせれば、冬の寒気なんて吹き飛ぶんだから」

いや、服着ればよくね?

「何言ってんの理事長!紫陽花ちゃんが真太郎君にブラウスをプレゼントされて、これを交際の証として着た今、破廉恥界の牙城を守れるのは私しかいないんだから!先代破廉恥界の女神の称号を譲り受けるのは、私しかいないの!」

誰もそんな牙城、攻め落とさない。

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