天神学園の問題児再来
「もう大陸での『しゅうがくりょこう』で受けた腕の傷はいいんだろ?俺と仕合ってくれよ、兄貴」

「……」

学帽を被り直し、龍鷺郎はヒョイと木から飛び降りる。

「い、いつからいたのじゃ…全く気付かなんだ…」

「お前がここに来る前からな」

長ランを脱いで紗雪に預け、ハンドポケットのままで土俵に入る龍鷺郎。

「たまには胸を貸してやるか。来な、斑鳩」

「へへっ、兄貴と相撲するのなんて久し振りだな」

禿鷲とはまた別の、兄弟対決。

対峙し、手を付く2人。

「見合って…はっけよい…」

行司役の河童も、これには緊張する。

「のこった!」

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