天神学園の問題児再来
「そうか」
ゆっくりと向き直る瑠璃。
風が躱す避ける事有り得ず。
そのような意思を持った風は、この天神学園にさえ存在しない。
「存在するとすれば、風の如き動きをする者のみ…なぁ、禿鷲」
「…相変わらず切れるな、夕城 瑠璃」
砂埃がおさまる頃、そこには金髪眉目秀麗な青年が、背を向けて立っていた。
鴉丸 禿鷲。
臥龍の息子にして龍鷺郎のきょうだい。
「タイマントーナメントで敗北したきり、パタリと登校拒否になった貴様が、どうした。更生する気になったか?」
「俺が何を更生する必要がある?」
禿鷲は振り向き、薄く笑った。
「俺はいつだって、何者にも指図される事はない」
ゆっくりと向き直る瑠璃。
風が躱す避ける事有り得ず。
そのような意思を持った風は、この天神学園にさえ存在しない。
「存在するとすれば、風の如き動きをする者のみ…なぁ、禿鷲」
「…相変わらず切れるな、夕城 瑠璃」
砂埃がおさまる頃、そこには金髪眉目秀麗な青年が、背を向けて立っていた。
鴉丸 禿鷲。
臥龍の息子にして龍鷺郎のきょうだい。
「タイマントーナメントで敗北したきり、パタリと登校拒否になった貴様が、どうした。更生する気になったか?」
「俺が何を更生する必要がある?」
禿鷲は振り向き、薄く笑った。
「俺はいつだって、何者にも指図される事はない」