天神学園の問題児再来
両手を広げ、禿鷲は芝居がかった口調で言う。

「戻ってきたのだよ、夕城 瑠璃。この天神学園の頂点に君臨する為にな」

「…しばらく見ない間に、随分とのぼせ上がったようだ」

刃を返す瑠璃。

しかし。

「!!」

瑠璃の目の前に一陣の風。

目を細めた瑠璃が見れば。

「瑠璃先生、アンタ達教師は他の連中を避難させてくれ」

時凍えによって一瞬でここまで移動した龍鷺郎が立っていた。

「奴は俺が直々にぶちのめす」

「ほほぅ」

ようやく待っていた男の登場。

禿鷲の笑みが顕著になった。

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