天神学園の問題児再来
声高らかに、禿鷲は言う。

「何者にも媚びず、何者にも諂わない!頂点とはそういうものなのだよ龍鷺郎!命令も、利用もされない!それが頂点!王となる資質を持つ者!」

「…コイツは随分と増長しやがったもんだ」

うんざりだぜ、とばかりに、学帽を深く被り直す龍鷺郎。

直後、彼と禿鷲の姿は消え。

ドンッッッッッ!と激突音。

衝撃波に砂埃が舞い上がる。

互い時凍えを行使した2人は、グラウンドの中央で拳をぶつけ合わせていた。

刀の鍔迫り合いのように、膠着状態。

「互角か」

「何を勘違いしている、タイマントーナメントの時のままだと思うなよ」

拳を合わせたまま、龍鷺郎と禿鷲は視線を交えた。

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