天神学園の問題児再来
「あ、貴方は…」

携行砲を支えに、リプニーが身を起こした。

「分かっているんですか…黒爪は、インフィニティ・セクターに追われるほどの犯罪者ですよ…彼を利用し、暗躍していたという事は、貴方自身も罪に問われる事に…」

言いかけたリプニーに。

「!?」

禿鷲はいつの間にか接近し、口を塞ぐ。

「無論理解しているとも。偉業を成し遂げるという事は、時として『悪』と捉われるような所業さえ必要になる」

「偉業だと?」

気付かぬうちにリプニーに接近させてしまった。

ランスロットを握り締め、振り返るシオン。

「そうとも。難攻不落、常勝無敗の天神学園を陥落させる。これが偉業でなくて何だ?」

「だったら!」

リプニーは気丈に禿鷲の手を払い除け、携行砲を槍代わりに振り上げる!

「私はエージェントとして、貴方を罰するのみ!」

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