天神学園の問題児再来
そして振り下ろした携行砲は、地面を叩いた。

「え…」

目の前にいる禿鷲を叩き伏せようとした筈の携行砲は、空しく地に着いたまま。

直後。

「危ないリプニー先生!」

花龍のマテバが火を噴き、リプニーの『頭上』から襲いかかろうとした禿鷲を撃ち抜く!

いつの間に頭上に跳躍したのか。

それすらも見えない。

しかし間一髪、花龍の射撃が命中した事で、難を逃れた。

「難を逃れた?」

花龍の傍らで声がする。

気付けば、禿鷲が花龍のマテバをヒョイと取り上げていた。

「女だてらにこんな大口径の銃を、よく使う」

「……!?」

花龍の射撃は、確かに命中した筈。

何より、いつの間にこんな近くにまで接近してきた?

「…さっきのは残像?」

「そうだ、聡明だな。早川 花龍」

花龍の顔を見て、禿鷲の口角がつり上がる。

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