天神学園の問題児再来
2対1とはいえ、まるで有利さは感じない。

己を神と豪語する禿鷲の傲慢さは鼻についたが、正直、あながち思い上がりではないとも言えた。

それだけ、禿鷲の時凍えは脅威だ。

一体どれだけの時間、目にも映らない動きを行使できるのか。

奴の限界が見えない限り、シオンと真太郎の虎の子のグランド・ランスロットや最終決戦奥義さえ無駄打ちにさせられかねない。

「どうした、シオン一味の二強ともあろう者達が、待ちに徹するのか?」

己の優位性を理解している。

それ故に禿鷲の癇に障る笑みは消えない。

「どうした、かかってきてみろ」

「ならば遠慮はしない事にする」

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